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この釣り方に慣れると大きなヒラメもすんなり上がってきます」と船長

この日2枚目のヒラメは少しサイズアップした40cmちょっとのサイズ。

「ヒラメはアタリがきても合わせないでください。じっくりイワシエサを食い込ませてから巻き上げれば高確率でハリ掛かりします」と船長。
アタリに合わせずハリ掛かりに持ち込む。
つまり、〝向こう合わせ〟が福田丸流ヒラメ必釣法のキーポイントだ。

釣り方の手順は、竿を水平に構えて待ち、アタリがきたら竿を下げ、オモリを底に着けて仕掛けをたるませ、ヒラメがエサを食い込みやすい状態にする。
仕掛けが張っていると違和感を感じるのか、ヒラメはくわえていたイワシを放すことがあるという。

再びアタリがきたら竿先を30cmほど下げて待つ。
オモリを底に着けて待つと、船の流れにともない仕掛けが張っていくため、オモリを引きずりそうになったらアタリがなくても徐々に竿を下げていく。

待つ、竿を下げて仕掛けをたるませる、これを繰り返して十分にエサを食い込ませる。
その間に強く引き込まれる、もしくはこれ以上は竿を下げられない体勢になったら、ゆっくりリールを巻きながら竿を水平まで起こしてハリ掛かりに持ち込み、一定のペースで巻き上げる。
「できるだけヒラメを刺激しないで巻き上げるのがコツです。この釣り方に慣れると大きなヒラメもすんなり上がってきます」と船長。

しかし、潮が動かず活性が低いときは食いが浅くなるためか、向こう合わせの釣り方でハリ掛かりしないことも増えるそうだ。

そんなときは、逆に食い込みを待たず、最初のアタリで合わせて勝負する。
合わせの動作は、竿全体をギュッと引き上げハリ掛かりさせるイメージ。
竿先を大きく持ち上げて合わせると、ヒラメが上を向きスッポ抜けることが多いそうだ。

アタリに合わせず、十分にエサを食い込ませてハリ掛かりに持ち込む〝向こう合わせ〟を基本とし、その方法が効かなければ〝最初のアタリに即合わせ〟して勝負するのが福田丸流のヒラメ必釣法。
ヒラメの合わせ時が分からない・・・と悩んでいる方は、ぜひ福田丸を訪れてトライしてほしい。

各地のヒラメの釣況をリサーチすると、トップ10枚以上と安定した釣果が続いていたのが銚子~飯岡エリア。
そこで今回訪れたのが銚子外川港の福田丸。

10月15日、集合時間の4時半には続々と14名のお客さんが集まり、各自の準備が整った5時に福田稔船長の操船で岸壁を離れる。

40分ほど走って到着したのは銚子沖の水深30m付近。
空は晴れ渡り、北寄りの風がそよそよと吹く程度。

しばらくポイントをリサーチしたのち、「潮が速いのでオモリは80号にしてください。準備ができた方からどうぞ」とのアナウンスでスタート。

最初に竿を曲げたのは左トモ3番。
さらに同ミヨシ2番、3番と続けてアタリ、500~700g級が取り込まれる。

その勢いは右舷にも飛び火してミヨシ2番、1番と続けて2枚のヒラメが上がる。
サイズは左舷と同じく600g前後。
このサイズは食欲旺盛な育ち盛り、エサのイワシが海底に送り込まれると、われ先に飛び付くのだろう。

アタリが一段落すると船長は移動を告げ、水深30m付近に点在するポイントをエンジン流しで攻めていく。

日が上るにつれ活性はさらに高まり、船内各所でヒラメが上がる。
サイズも徐々にアップして1~3kg級が取り込まれる。

しかし、アタリはあれどバラシが多いのもこの釣りの悩ましいところ。
左トモ3番の方は人一倍アタリを出させていたが、巻き上げ中のバラシが目立った。

操船しながら船内の様子に目を光らせていた船長も気になっていたのか、再び左トモ3番氏がバラしたときにやってきて、「リールのドラグを調節してますか?」と声をかけ、道糸をつかんで引き出しドラグを確認すると、「これじゃ締めすぎです。ヒラメが暴れたとき滑るくらいにしておけばバラシが減りますよ」と言って締め具合を調節。

それをドラグチェッカーで計測させてもらうと900gほど。
その後は、船長のアドバイスが効果を発揮しバラシが激減。
結局左トモ3番氏は12枚を釣り上げ竿頭となった。

北海道にはバケと呼ばれるルアーの一種を使って船からヒラメを狙う、バケ釣りという釣法があります。
このバケ釣りは、ルアー(バケ)にヒラメを食わせるのではなく、バケからハリスを取り、そこに冷凍のイワシのエサや擬餌(ビニールタコ)を付けて、バケをシャクリながらエサを躍らせヒラメを食わせるという独得の釣りです。
バケ釣り一本で狙えばよく釣れるそうですが、バケの重量が300~500gもあるため、一日中シャクリ続けるのはかなりの重労働だと言われています。

少し風が吹いており、波もあったため恐らくヒラメがアタックしてきた時に何かしらの違和感を察して放してしまったのだろう。次にアタったら船の揺れをかわしながらヒラメの食い込みを待ってみようと思い、再びイワシをセットして仕掛けをおろす。

11月16日銚子犬若港孝進丸さんでライトヒラメに挑戦。

手持ちスタイルで待っているとすぐにコツッ、コツコツッと細かいヒラメらしきアタリが到来! じっくり喰わせるためにそのまま待ってみるものの、一向に引き込む気配がない。それどころか、やけにシーンとしてしまっている。

「ヒラメ40、コチ20」などと言われるくらい、長い時間をかけてエサをゆっくりヒラメに食わせるのが良いとされるが、必ずしもそうとは限らないとも言われたりする。さてはて……。

辛抱の末にキャッチした人生初ヒラメに嬉しさをにじませた。

船長曰く「ヒラメは根魚。砂地じゃなくて根の上を流して探る」とのことだったので、海底の状況を察知しやすいように仕掛けの捨て糸部分を50cmと短めにセットし、オモリは軽めの60号を使ってみた。仕掛けは短いほうが操作しやすく、長くするとイワシが自然に泳ぎやすい。オモリは軽いほうが操作しやすいが、潮に流されやすくなる。

40cm弱のヒラメだったのでタモ網に入れず、そのままゴボウ抜きにしてようやく待望の1枚を手にした。

この釣り方は文字通り生きているイワシをエサとして使う釣りで、仕掛けはとても簡単な構造。初心者でも簡単に大物を狙える釣りだが、エサのイワシを仕掛けに上手に付けることと、仕掛けをうまく海底付近に漂わせ、ヒラメに違和感なくイワシを食べさせるというコツがある。

本格的な道具立てで、さらに大物を狙ってみたい時は、乗合船や仕立船からの泳がせ釣りがお勧めです。
50~60号のオモリがかかる少し長めの船竿に、中小型の電動リールという道具立てが必要です。
なぜならヒラメの場合、水深30~40mのポイントも数多くありますが、それ以上に深い場所も流すことが多いからです。
先オモリ仕掛けで1本バリが定番の仕掛けなので、乗合船の場合は全員が同じになるようにしないと祭りの原因になります。
エサはたいてい船宿で用意してくれます。
イワシか小アジがメインで、イワシなどがないときはサバ子を使ったりもします。
ヒラメがいそうな根の周りに船を流しながら狙いますが、大体どこの釣り場でも40~50cmがレギュラーサイズで、70cmもあれば大物といえるでしょう。

この釣り方でのアワセ方は、基本的に遅アワセとなります。「ヒラメ40、コチ(マゴチ)20」という格言もあり、ヒラメが完全にイワシを食い込むまで待ちなさいという意味があります。

乗合船や仕立船で楽しめるヒラメ釣りがもう1つあります。
それは北陸地方で、立て釣りと呼ばれている釣り方です。
立て釣りは、地方によっては落とし込みと呼ばれたり、サビキノマセと呼んでいる地方もあります。泳がせ釣りのように予めエサを用意し、それをハリに刺して海底に沈めるのではなく、カラバリもしくはサビキ仕掛けを使い、それを勢いよく落とし込んでヒラメのエサになるマイワシやカタクチイワシ、小アジなどを食いつかせます。
エサが食いついたら仕掛けを上げるのではなく、反対に底近くまで沈めて、サビキ仕掛けに掛かったエサにヒラメが飛びつくのを待つという、これも極めて合理的な釣り方です。
この落とし込み釣りは、ヒラメだけでなくいろんなフィッシュイーターが釣れるので、西日本から東日本へと広がりつつあります。

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